【真夏の槍ヶ岳・奥丸山】無念の登頂断念と、地獄の藪漕ぎ|独りで挑んだ北アルプス一泊二日

アルプス

2026年8月11日〜12日、二度目の北アルプス、そして憧れの槍ヶ岳(やりがたけ/標高3,180m)に単独で挑みました。
結果は、無念の登頂断念と、執念で登った奥丸山(おくまるやま)。
そして下山では思わぬ地獄が待っていました。

奥丸山を登った人にぜひ最後まで読んで、共感してほしい内容になっています。笑

前夜、車中泊からのスタート

今回予定するルートは新穂高の登山口から槍平小屋を経由して槍ヶ岳山荘へ向かい、テント場で一泊。二日目槍ヶ岳ピークを踏んでそのまま下山という行程です。

前日の夜に電車で松本駅へ。駅近くのカーシェアで車を借り、あかんだな駐車場に停めて車中泊しました。

5:00ごろ起床。平湯バスターミナルへ向かい、そこからバスに乗って新穂高ロープウェイのバス停新穂高温泉駅へ。

新穂高温泉駅はとても綺麗でmont-bellコーナーもあったりします。

施設案内 | 【公式】高山でドライブ・観光におすすめのスポット|新穂高ロープウェイ

8:15ごろ、登山を開始しました。

天気は良好。朗らかな木漏れ日の中を歩きます。

木の隙間から時々顔をだす笠ヶ岳をはじめとするアルプスの山々が元気をくれます。

涸れ沢を渡り、槍ヶ岳を真下から仰ぐ

10:00ごろ、穂高岳山荘方面(白出沢方面)との分岐に差し掛かります。
大きな道案内板が立っていました。

11:00、小さめの涸れ沢を渡渉。11:30には大きめの涸れ沢を渡渉し、ここで槍ヶ岳を真下から見上げる形に。
良い天気で、青空が広がっていました。
真夏だけあって、かなりの暑さです。

12:50、槍平小屋に到着。暑さがピークに

12:50ごろ、槍平小屋に到着。
暑さがピークに達していたので、ここで少し休憩をとってから後半戦に入りました。

天候悪化、登頂を断念

登りがだんだん急になっていき、歩みが遅くなってきます。
同時に雲が増えてきて、雨が降り始めました。

森林限界を越え、飛騨乗越へ向かう途中で17:00を過ぎ。

この日は台風の接近もあり、視界も悪く、この先の風量も予想がつかなかったため、このタイミングで登頂を断念することにしました。

ビバークも頭をよぎるなか、最後の力で槍平小屋へ

疲労が溜まっていて一瞬ビバークも頭をよぎりましたが、槍平小屋までは下り1時間半ほど。
日が暮れる前にたどり着けるだけの体力は残っていたので、槍平小屋を目指すことにしました。

お昼に槍平小屋を出発してからここまで、3時間以上かけて来ていたのでかなり後ろ髪引かれましたが、このタイミングで決断しなければ、最悪のケースも考えられるので、心を無にして下山へと歩を進めました。

日が落ちるか落ちないかのギリギリのタイミングで、槍平小屋に到着。テント場は1張り2,000円。

テントを設営。テントはザ・ノース・フェイスのマウンテンネスト2。1人で使うにはかなり広くて快適。

テントの中で立てた、奥丸山という選択

テントの中で明日の計画を立てます。正直、今の体力で今のテント泊装備を担いで槍ヶ岳まで目指すのは厳しい気がしていました。天候不順も予想されます。

かといって、このまま帰るのも悔しい。
そこで、槍平小屋から1.5時間ほどで登頂できる奥丸山(標高2,439m)を目指すことにしました。
地味な山ではありますが、一応ぎふ百山にも数えられていて、360度の大展望を望めるということでチャレンジすることに。

——ただし、これが後に後悔することになります。

奥丸山へ。予感していた「人の気配のなさ」

翌朝、槍平小屋でのんびり過ごし、11:00過ぎにアタック開始。
スタートからやや急登で、登山道の植物の背丈が高め。
「これ、あんまり人が頻繁に通っている気配がないな」と予感しつつ、登り続けること1時間半。

基本的には茂みの中で、時おり開けた場所があるものの、ずっとガスガスでほぼ何も見えません。一応、稜線には出ました。

13:00前、登頂。しかしガスは晴れず

13:00前、奥丸山山頂に到着。一応標高2,439mあります。
ガスが少し晴れて、笠ヶ岳、双六岳がかろうじて顔を出しました。槍ヶ岳や奥穂高は見えず。

しばらく待ってもガスが晴れそうにないので、諦めて下山することにしました。

ここから地獄の始まり、終始藪漕ぎ

下山を始めると、ここから地獄が始まりました。終始、藪漕ぎです。
自分の身長の二倍ぐらいの熊笹(くまざさ)が登山道を覆い尽くし、前がまったく見えません。

YAMAPと野生の勘を頼りに、道を切り開くようにして進みました。
途中には倒木や岩場もあり、かなり困難な道のり。
虫も大量に飛んでいます。
「妻を連れて来たくない登山道」ランキングを、余裕で更新する道でした。


確実に槍平小屋からそのまま新穂高方面に素直に下山しておくべき出した…笑
なんなら槍ヶ岳登頂を目指しても良かったかも笑

必死の思いで下山を続けます。

わさび平小屋が天国に見えた

最後の最後、登山口を目前にして渡渉があるのですが、渡った先の道が土砂で流されて崩落…
ほぼ垂直の壁を登ってなんとかルート復帰。

そしてなんとか下山。謎の達成感がありました。日が暮れる前に降りられて良かった。

登山口から新穂高のバス停までの途中にあるわさび平小屋。

天国のように見えました。湧き水で野菜を冷やす通称「野菜プール」がとてもかわいい。バッジもかわいく、Tシャツもかわいい。バッジは買いましたが、Tシャツまで買うと帰りのバス賃が足りなくなりそうだったので、そちらは諦めました。

そのまま帰路につきました。

まとめ:登頂できなかったけれど、忘れられない山行に

今回は槍ヶ岳の登頂は叶いませんでしたが、天候判断で引き返す決断ができたこと、そして急遽目指した奥丸山での壮絶な藪漕ぎ体験は、忘れられない山行になりました。

槍ヶ岳のリベンジは、また次回に持ち越しです。

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